弁護士という立場で終活からエンディングノートの項目や内容を考察させて頂き、ご本人・ご家族様へ最低限、記録しないといけない、託さないといけない内容となっています。
内容
●自分のからだ
●自分の財産
●自分のお葬式
●自分のお墓
●遺言について
定価¥2,000
送料¥ 400(全国一律)
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付録①尊厳死宣言書
医師・医療関係者・家族に自分の死に様の希望を伝え、出来るだけそれに沿ってもらうようにする。
上記に沿った場合には、医師・医療関係者・家族は民事的な責任を負わない。というもので大変重要な書類です。
(但し、このとおりに医師・医療関係者が必ず実施しなければならない、という効力を持つという
ものではありませんのでご注意下さい。)
付録②親族表
相続税の試算や,誰に一定の資産を渡しておかないと
モメる原因となるかの把握をしておくために必要です。
以下のコラムはエンディングノートに付随している、
葬儀やお墓、さらに相続でのトラブル、大変さの事例などを紹介しています。
終活の中での参考にして頂ければと思い、ご紹介させて頂きます。
入院していた義理の母が急遽亡くなり、葬式の手配をすることに。
手続きも煩雑で、わからない事だらけの状況で、
義理の母が好きだった模様の入っている棺桶や、お花を用意し何とかお通夜当日を迎えました。
ところが、
「こんな立派な棺や祭壇はいらないのに…何て勿体ないことをするんですか!」と、
お見舞いにも来なかった三男の嫁から文句を言われました。
文句を言われた側は、
「義理の母の財産も少しあるので、相続の話し合いが怖いです」
と話されていました。
こういった揉め事を起こさないためにも、
エンディングノートでお葬式の意思表示を行うと良いでしょう。
また、元気なうちに自身が望むお葬式の形式で、
葬儀屋も決め、契約までしておくことで遺族のトラブルを無くすことが出来ます。
「自分達のお墓は見晴らしの良い所が良い。」と、
お墓を購入されたご家族のお話しです。
両親が75歳ぐらいの時に、山奥の霊園にお墓を購入しました。
ところがその場所は自分たちの家から車で2時間ほどかかる上に、
霊園の駐車場からお墓まで、かなり長い階段があります。
自分達も歳をとり、65歳を超えてきましたが、
お墓参りが億劫になり、最近は年に1回も行けません。
このように、残された遺族に迷惑をかけない為にもお墓の希望を明確にし、
出来るなら遺族とも話した上で購入を考えられることをお勧めします。
相続手続きとは…
正確には遺産分割といいますが、ここでは相続手続と記載します。
相続手続を行うときに大変なのが
財産(預貯金などの金融資産)や負債(ローンや借金)に関わらず、
名義は幾つあるか?保管場所はどこか?という問題です。
例えば銀行預金の場合、預金通帳がいくつか出て来たものの、
他にも取引銀行や取引支店があったはずなのに…
という事態に直面することがよくあります。
このような場合に遺族が照会をしようとすると、
思い当たる全ての銀行の数だけ相続に必要な戸籍を取得し、照会することになります。
ここで必要な戸籍は、
亡くなった方が生まれてから死ぬまでのものと、
相続人との繋がりが証明出来る部分までという膨大な量になります。
相続情報一覧図というものを作成し、
法務局で取得すればその労力は一度で終わりますが、それでも大変です。
それでも遺族は他に預金がないのか?
消費者金融や債権者から突然連絡が来ないか?
という心配を常に抱えて相続に臨むことになります。
消費者金融からの借り入れの記録はあるが、残債がいくらか不明だとか、
預金がどこに何名義あるか調査をして欲しいというものがあります。
他方でエンディングノートを書いて、これ以外の財産が「ない」ということが書かれていれば、
そのような不安なく相続に臨め、 いたずらに遺族の方々の時間をとることがなくなります。
遺族の方々の手を煩わせないためにも是非、しっかりと財産・負債の一覧は作成してください。